5/15 Junray Dance Chang 『アオイロ劇場』(ASA-Chang&巡礼、康本雅子、井手茂太ほか)

5/15-17 世田谷パブリックシアターにて。


13時から17時15分まで窓口業務をした後、残業を1時間くらいしてからの観劇。普段は帰りの電車の中で爆睡しているので、今日も三茶までの電車で寝ようと思ったら、同じ係の同期と愚痴を言い合って、結局、寝れず、上演中に寝てしまわないか心配だったけれど、そんなものは杞憂のいい舞台だった。自分の好みが少し変わったのでは? とも思ったが(去年の今ごろ見ていたら、こういう感想を持ったかどうかはわからない)、とにかく久しぶりに見ていて身体的に気持ちよくなるダンスが見れた気がした。


今回は、酒井幸菜さんが出ているから見に行ったと言っていいのだが(もちろん井手茂太康本雅子も見たかったが)、これまで筆者が見た彼女の公演の中では、身体が一番よく動いていた気がした。これは、前より彼女がうまく踊れるようになった(そもそも「うまく」踊るとはどういうことか、という問題はあるが)、というよりは、音楽、照明、または他のダンサーとの関係性のなかで彼女の動きが生きていた、ということなのだろう。


康本雅子は、やはり見ていて気持ち良くなる動きを見せてくれたし。井手茂太は、実は井手が踊っていないイデビアンクルーの公演を過去に見たとき、筆者にはあまりピンとこなかったのだが、今回初めて生で見た井手本人の踊りは、今さら言うまでもないとは思うが、ぽっちゃりした体が切れ味鋭く動いていて素晴らしかった。


あとは、全体を通して流れている「アソビ感覚」が80年代フランスの初期ヌーヴェルダンスに近いような気がした。今日の公演の方がある意味、初期のヌーヴェルダンスよりもある意味洗練されてはいると思うが。特に群舞でのダンサーの配置や照明の使い方が、ドミニク・バグエの作品に似ているところがあった気がした。バグエはフランス本国のダンス界での知名度と日本での知名度に大きな差があるので、偶然似ただけかもしれないが。


明日、明後日も15時から上演しているので、よろしければぜひどうぞ。
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