12/9 『Cargo Tokyo-Yokohama』(構成:シュテファン・ケーギ、演出:イェルク・カレンバウアー)

11/25-12/21 フェスティバル/トーキョー


ドイツの演出家グループ(かつ筆者が、今、世界で一番面白いことをやっているアーティストたちだと思っている)「リミニ・プロトコル」の一人、シュテファン・ケーギによる「ツアー演劇」『Cargo Sofia-X』の日本バージョン。筆者は2006年にアヴィニョン・フェスティヴァルでアヴィニョンバージョンである『Cargo Sofia-Avignon』を見ている(このほかバーゼル、フランクフルト、ザグレブ、パリ、ストラスブールなどヨーロッパの複数の都市で公演)。


「オリジナル」を見た人間としては、内容的に詰めが甘いと感じる点がいくつかあったが(そうは言っても、元々の作品の出来がかなりよいので一定以上のレベルには達しているのだが)、この公演を日本で行うのは、それだけで一つの挑戦であり(実際、日本の規格より大きなトラックを使用するためなかなか一般道の通行許可が下りず、一時は開催を危ぶまれていた)、できたこと自体が大きな成果といえる。